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泉美木蘭
2025.11.26 15:36

米中関係は「非常に強固」、高市マンセー組は幻想と矛盾の中

高市早苗の「台湾有事は存立危機事態」発言で、
日本国内が「早苗マンセー」状態で勇ましげに振舞っている間に、
トランプ大統領と習近平国家主席が電話会談。
 
トランプ大統領は、会談について「とても良かった」とし、
「中国との関係は非常に強固だ」と強調している。
さらに、来年4月に訪中する計画、
その後には習主席が「国賓」として訪米する計画も表明している。

アメリカは、あくまでも、中国との取引関係を重要視しているぜ、
というわけだ。
  
「米軍が絶対やって来る」「米軍が中国と一戦交えるはずだ」
という日本国内の一部でしか語られていない前提にどっぷり浸って、

「よーし、そこに乗っかって日本も台湾守るぞお♪」などという
甘っちょろい幻想のまま高市擁護に突き進んだところで、
逆に米中の蜜月関係が再確認され、日米の認識のズレが
あらわになっただけではないか?

現実の外交を知る機会になった、という話ならまだしも、
この期に及んで、この「現実との矛盾」を無視して
高市擁護に拍車をかけている人々は、台湾に寄り添うどころか、
台湾を危険に晒しているだけではないかと思う。

おまけに、

×「台湾のために集団的自衛権を行使できる」とか、
×「台湾有事は日本の存立危機事態にあたる」とか、
×「中国が米国に武力攻撃すれば、日本の存立危機事態にあたる」とか、

安全保障の根幹が、国会議員にすら正確に理解されていないまま!
国内向けの“勇ましさ”、国内向けの“ドナルドとの仲良さ”を

演出しているだけで、超絶外交ベタを露わにした高市早苗。
むやみやたらな虚勢を絶賛してどうするつもりだ?

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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